Reaperの導入について検討している方などに向けた情報を公開します。
実際にプロの現場に向けた内容で、様々なユーザーに必見な情報になっています。
Reaperを体験していきましょう。
★目次★
-最大メリット-[PYTHON]-Reascriptで"HelloWorld"
REAPERを始めるために
Reaperとは
Reaperは音制作ツールのDAWです。
波形編集はもちろん、BGMの制作、SEの制作など様々なプロの現場に耐えうるDAWになっています。
価格も低価格で利用でき、無料ですべての機能を試すこともできます。
AZSTOKEはゲームサウンド専門で弊社の利用DAWはReaperとしています。
多くの現場でフル活躍して多くの結果を残しています。
他のDAWと比べてもできないことはなく、十分にプロの現場で活用できるDAWといえます。
Reaper公式ホームページの価格帯ページはこちらになります。
$60:割引ライセンス
$225:商用ライセンス
Reaperの通常作業での利用でも十分にゲームサウンドに必要な標準機能が備わっています。
ツリー式のバス設定
動画ファイルを複数設置
動画ファイルの編集
サラウンドチャンネル対応
Ambisonic対応
リージョンマーカーでのメディア書き出し
など多くの機能を有しています。
Reaper × GameSound
DAWはそもそもゲームサウンド制作に特化しているわけではなく
テレビや映画などで音を付けることに特化しています。
ReaperはScriptを組み込むことができるようにしたDAWです。
その歴史は長く、多くの操作、加工含めた自動的な制御が可能になっています。
その要素が特に数十万というメディアデータを扱うGameSoundには必須なDAWと考える大きな理由です。
日本ではまだReaperを使ったユーザーは少ないと感じますが
海外ではReaperが標準化されてきており多くのユーザーが利用を進めています。
その一番の理由がScriptにあると筆者は感じています。
これから伸びてくるDAWとしてAZSTOKEはReaperを使った技術を提供していくことで
日本でもReaperの利用者に技術が広まっていく繋げ役になれるよう自社の技術を利用できるように出していく予定です。
Reaperの規約
Reaperを利用するにあたって、商用利用を目的する場合には必ず商用ライセンスが必要になります。
ただし、条件を満たせば割引ライセンスで商用利用が可能です。
割引ライセンスは基本的に非営利団体での利用が望ましいといえます。
購入後は永久にアップデートはできませんが現在購入を行うと8.99までのアップデート利用が可能になっています。
割引ライセンス:$60
年間総利益20000$(約2000万円)を超えないことが条件で商用利用も可能です。
教育団体/非営利団体はライセンスを適用することが可能です。
もちろん学生もこちらのプランで購入できます。
商用ライセンス:$225
割引ライセンスの条件を超える個人/企業がこちらのライセンスとなります。
法人の会社はこちらの購入を行い、作業をするべきです。
一番高いプランですが約3万円(1ドル140円計算)ほどの価格で購入できますので
他のDAWと比べても一番高いプランがこの価格は破格な値段設定といえます。
教室用ライセンス
価格帯は問い合わせが必要になりますが
(licensing@cockos.com)で問い合わせることで、教室への導入を低コストで行うことができます。
割引ライセンス→商用ライセンス(アップグレード)
価格帯は問い合わせが必要になります。
(licensing@cockos.com)で問い合わせることで割引ライセンスユーザーが
商用ライセンスを別で購入するより安く提供されます。
Reaperのメリット/デメリット
Reaperを利用する上でメリットとデメリットを理解しておく必要があります。
◆メリット
低価格
基本機能の充実
最大メリット:Script構築/利用
◆デメリット
UIのデザインが古い
収録スタジオはProtools/Nuendo/Cubaseを利用している場合が多い
個人作成のScriptを利用は規約違反の可能性が高い
各メリットとデメリットに関して詳しく解説いたします。
◆メリット:低価格
これは群を抜いて低価格といえます。
商用利用可能な最大のプランで日本円で約3万円で購入可能です。
他のDAWの価格帯と比べても一番安いプランと同等の内容になっているかと思います。逆に安くて不安に思っている方がいる場合は機能は全く劣らないといえますので商用利用される場合は、購入を踏み切っても問題ない品とおすすめできます。
◆メリット:基本機能の充実
こちらに関しては「Reaperとは」でも話しを出させていただきました。標準機能について取り上げます。トラックの生成、ファイルのインポート、編集、書き出し含め標準的な機能は十分そろっており、動画の複数設置や編集なども行うことができます。編集といっても実際の動画編集ソフトのようにカッコいいデザインを加えるというよりかは、動画に対して字幕を入れて収録しやすくすることやフォーリー収録などで近しい行動を行うキャラクターの動画を少し遅くして収録しやすくするなど編集を行えるメリットはとても高いと感じます。
◆メリット:Script構築/利用
特にReaperユーザーはScriptの利用を考える人が多数かと思います。Reaperを使う一番のメリットともいえます。ゲームサウンドにとっては、とても重要部分で標準機能で足りないことや担当しているゲームタイトルで必要な機能などを作成/利用することで工数の削減に大きく貢献してくれるものになります。AZSTOKEのAPIはこれらのScript作成に対して複雑なプログラムを組まずに行えるように設計されており、扱いやすいものになっています。
◆デメリット:UIのデザインが古い
UIのデザインが古いです。テーマを変えることで見た目をかっこいいものにすることできますがエフェクトやメニューのデザインは少し古い見た目になります。
それを嫌がる方はいるのではと思いますが最終的に出力される音に何か影響があるわけではないので筆者自身は問題ない部分かと思っています。
◆デメリット:収録スタジオはProtoolsを利用している場合が多い
こちらのデメリットは多くの現場で問題になる箇所かとは思います。収録されたセッションファイルが別のDAWということで開けないという問題です。こちらを解決するために2点の方法があります。
▼解決方法①
他DAWのセッションファイルをReaper用に置き換えて利用する方法です。ただし100%置き換わるわけではないのでこのツールを最大限に利用していく場合は収録スタジオとセッションの作成方法を正しく作ってもらう必要があります。
AATranslator2:https://www.aatranslator.com.au/
▼解決方法②
そもそもセッションを必要としない制作フローにしてしまうことです。
無理にセッションを必要とせずとも収録された波形(WAV)が指定の名前で納品されれば良く、その場合はセッションの切り替え等が必要なくなります。筆者はこちらをおすすめします。最悪のケースではセッションに立ち返る必要があるかもしれませんがその際は指定のDAWで立ち上げるのか納品を行った外部外注に修正をもらうのかの対応でカバーできるかと思います。そうすればDAWを利用しているからというもどかしい問題を解決できるかと思います。そのためその問題が起きた際は、無理にセッションを開けなければならないという概念を一回思い返せば思ったより大きい問題ではないことに気づきます。
◆デメリット:個人作成のScriptを利用は規約違反の可能性が高い
ReaPackなどで様々なScriptをダウンロードして利用できるようになっています。
その場合の規約リストは特に法人(営利団体)は気にしておく必要があります。
様々な方面でこのScriptを利用して助かったみたいな内容を聞きますが
それが本当に規約違反していないのかはとてもリスクが高いと筆者は思います。
個人でScriptとReaPackでダウンロードできるようにしている場合がありますが
規約がそもそも見つからないは当たり前で、見つからなかったから大丈夫だろうは一番危険かと思います。
その解決を行うためにも、制作が必要でその制作に使うAPIの規約も理解が必要になります。
この時点でかなり何もできないという結果になってしまうため
AZSTOKEは弊社の顧問弁護士に徹底的に調べています。
その上で規約に問題ないものだけを利用してAPIの作成を行っているため、企業での利用に適しているといえます。
Reaperをインストール
Reaperを理解していただいたかと思いますので早速利用していきましょう。
まずはすべての機能を試すことができますので購入前にダウンロードしていきましょう。
※ダウンロード後にライセンスを適用することができます。
Windows
1:ダウンロードぺージから指定のOSのダウンロードボタンを押してインストーラーをダウンロードしましょう。
2:ダウンロード先のフォルダ内にファイルが取得できています。
ダウンロードファイルをダブルクリックしてインストーラーを起動します。
3:Lincenseに同意します。[IAgree]のボタンを選択して進めます。
4:Install Locationはそのままで[Next]を選択して進めます。
5:ChooseComponentsのチェックはそのままで[Install]を選択して進めます。
6:インストール完了になります。
Mac
1:ダウンロードぺージから指定のOSのダウンロードボタンを押してインストーラーをダウンロードしましょう。
2:ダウンロード先のフォルダ内にファイルが取得できています。
ダウンロードファイルをダブルクリックしてインストーラーを起動します。
3:Lincenseに同意します。[IAgree]のボタンを選択して進めます
4:ReaperのアイコンをApplicationsへ移動させて完了です。
Reaperの日本語化
英語がデフォルトになるので日本語に切り替え方法をこちらで記述いたします。
指定のパッチを当てることで日本語化することが可能です。
Windows
1:日本語のパッチの[JPN_Phroneris.zip]をダウンロードします。
日本語パッチのダウンロードはこちらになります。
基本的には[Latest]の最新版が有効かと思います。
2:ダウンロードしたZipファイルをすべて展開します。
3:展開したファイルの中の[JPN_Phroneris.ReaperLangPack]をダブルクリックします。
4:Reaperを開いていた場合はメッセージウィンドウが出るのでOKを選択します。
※Reaperを開く必要はありません。
5:Installの終了ウィンドウが出ます。
こちらもOKを押します。
6:こちらで日本語切り替え対応は完了です。
※Reaperが立ち上がっている場合は再起動で切り替わります。
Mac
1:日本語のパッチの[JPN_Phroneris.zip]をダウンロードします。
日本語パッチのダウンロードはこちらになります。
基本的には[Latest]の最新版が有効かと思います。
2:ダウンロードしたZipファイルをすべて展開します。
3:展開したファイルの中の[JPN_Phroneris-Mac_Linux.ReaperLangPack]をダブルクリック
4:Reaperが立ち上がり、「言語パックを使用しますか?」というウィンドウが表示されます。OKを押せば日本語化の完了です。
Reaperの見た目を変えよう
様々な見た目に変更することができます。
テーマによって使い方も変わってきてしまうほどの変更が施されるので
自分にあったものを選びましょう。
ただし組織で利用する際は、統一することをお勧めいたします。
ボタンの配置位置などがすべて変わるので、別のDAWを触っている感覚になるレベルで変更されます。
そのため、ユーザー間でのやりとりに支障が出ます。
むしろここもオリジナルのUIを組織でオリジナルを作成するのもReaperを楽しむ一つのように筆者は思います。
変更方法について以下に記載いたします。
1:テーマを探します。
テーマを探す先はこちらになります。
2:テーマを見つけたらダウンロードします。
3:ダウンロードファイルをダブルクリックしてテーマを反映します。
4:テーマの反映状況を見ます。設定は完了です。
◆変更前◆
◆変更後◆
Reaperのライセンス適用
無料版を利用して満足いった場合は
割引/商用ライセンスを購入しReaperにライセンスを適用させます。
ライセンスの適用方法について以下記載いたします。
購入手続きを行うとLicense.txtをもらえます。購入先はこちらになります。
事前にそちらを購入した状態で以下の方法をお試しください。
1:Reaperを開きます。Help/AboutReaperを選択します。
2:Purchase/Import License key...を選択します。
3:ライセンスが適用されていることがわかります。
4:設定は完了になります。
-最大メリット-ReaScriptのセットアップ
【AZSTOKE最短スクリプト強化】
Reascriptとは
メリットでも記載した「最大メリット」であり、Reaperを利用する一番大事な機能になります。
Scriptでの様々な実行が可能でショートカットでの作業を簡略化することとは比べ物にならないほどの自由度があります。
Scriptで扱える要素は様々です。
一言では表すことは難しく、多くの取得/設定を行うことができます。
GameSoundは様々な状況の音を扱うため、各ゲームタイトルに特化した仕様の機能が必要になることが多々起きます。
Scriptを作成できるということはそのタイトルごとの作成フローに適したものを自ら作成できることにつながるため、今まで共通の機能として作成されていたDAWのツールにGameSoundの制作に特化させる形へと進化させられるようになりました。
GameSoundにとってReaScriptの活用は必須といえるでしょう。
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