【SKYSQUAREの道-039-】6トンの巨大コンクリート部材開拓記~石~
- 中島 健太郎
- 18 時間前
- 読了時間: 7分

こんにちは
株式会社AZSTOKE 中島です。
今回の目的は
まだ誰も録ったことのない『破壊』のために!!総重量3トンの塊をSKYSQUAREへ
「本物の音」を追求した先に行き着いたのは、圧倒的な「質量」でした。
まだ誰も録ったことのない、大地が鳴動するような『破壊』の音を収録するため、SKYSQUAREに新たなフォーリー部材を導入することを決意しました。
長野のコンクリート専門店で見つけたのは、1つで600kg+1200kgにもなる巨大な残コンブロックです。
総重量3トン。普通の配送では断られるようなこの「音源」を、自前の3tダンプを駆使して引き取り、ショベルカーで自ら荷下ろしする。
音響制作の常識を塗り替える、規格外の部材調達レポートをお届けします。
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■目次
1,質感と強度を確かめる。コンクリート専門店での視察
理想の「破壊音」を生み出す部材を求めて、長野県にあるコンクリート専門店を訪ねました。
そこには、私が探していた「残コンブロック」が、実用的な「土留め」や「塀」として組み上げられた光景が広がっていました。

まず圧倒されたのは、その圧倒的な存在感です。
整然と積み上げられたブロックは、土の圧力を受け止め、びくともしない強固な壁を作り上げています。本来はこうして地面を支え、境界を守るためのものであることがわかりました。
しかし、フォーリーの視点で見ると全く別のものとして見えてきます。
「この密度の塊が激突したら、どんな衝撃波が生まれるのか」
「表面のざらついた質感が擦れ合えば、どんな重厚な摩擦音が鳴るのか」
実際の施工例を見せてもらうことで、そのブロックが持つポテンシャル……つまり、どれだけの質量エネルギーを蓄えているのかを肌で感じることができました。
2, 1.2トンの「質量」を荷台へ。積み込みの緊張感
視察を終え、選んだブロックをダンプへ積み込みます。
メインとなるのは、単体で1.2トンを誇る巨大な塊。
フォークリフトで吊り上げられ、ゆっくりとダンプの荷台へと運ばれてきました。


ブロックが荷台に置かれた瞬間、ドスンという鈍い衝撃と共に、ダンプのサスペンションが一気に沈み込みました。
3tダンプとはいえ、1トンを超える一点荷重がかかる瞬間は、やはり独特の緊張感があります。
今回積み込んだブロックの総重量は約3トン。
タイヤのたわみ具合を確認し、この重量をしっかりと感じながら、慎重にSKYSQUAREへの帰路につきました。
3,PAで一休み。積載の状況を再確認
長野からの帰り道、途中のパーキングエリアで一度車を止めて休憩。 車を降りて改めて荷台を確認すると、積んでいるものの存在感がすごいです。

総重量3トンを背負っているだけあって、ダンプもいつもより車高が落ち、どっしりと重そうな佇まい。
普通のトラックに見えますが、荷台に積んでいるのは巨大なコンクリートの塊。
これから音を録るための「部材」です。
タイヤに異常はないか、荷崩れの心配はないか。
ぐるっと一周チェックして、再びハンドルを握ります。
この重さを維持したまま、安全運転でSKYSQUAREへの峠道を越えていきます。
4,『部材』を大地へ。ショベルカーで荷下ろし準備
長い道のりを経て、ついにSKYSQUAREに到着!
さっそく、積みっぱなしになっていた巨大なコンクリートブロックを荷下ろしします。


自前のショベルカーをダンプの横に配置。
一気に1.2tへ挑むのではなく、まずは手始めに600kgのブロックから作業を開始します。
600kgとはいえ、吊り荷としては十分な重量。一つひとつの動作を確認しながら進めます。

ブロックの重心を見極め、専用の工具をしっかりとセット。
さらにベルトスリングを併用し、ショベルカーのアームと連結させます。 二重、三重の安全確認。
これだけの重量物を扱う作業では、どんなに準備しすぎてもしすぎることはありません。
まずはこの600kgの部材を確実に、SKYSQUAREの土の上へと降ろしていきます。
5,静かに持ち上がる600kg。重機による吊り上げ
ショベルカーのレバーを慎重に操作し、ゆっくりとアームを上げていきます。
ベルトスリングがギリギリと鳴るほどに張り詰め、次の瞬間、荷台に鎮座していた600kgのブロックがじわりと浮き上がりました。

ダンプの荷台から離れ、ブロックの全重量がショベルカーのアームに完全に乗った状態です。
600kgの塊が中空にある光景は、現場に独特の緊張感をもたらします。
揺れを最小限に抑えながら、機体を慎重に旋回させていきます。
あらかじめ決めておいた設置ポイントへ向けて、ゆっくりと。
まずはこの600kgを確実に降ろすことに集中します。
そしてこれが終われば、いよいよこの倍の重量、1.2トンの部材が控えています。
6,1.2トンの塊に挑む。金具とスリングのセット
600kgのブロックを無事に接地させ、次は荷台に残されたもう一つの塊、1.2トンのコンクリートブロックに取り掛かります。

先ほど降ろしたブロックの倍の重量。
これほどの質量になると、金具を一つセットするにしても、その掛かり具合や安定性への意識がよりシビアになります。
専用の吊り上げ金具を慎重に位置合わせして固定し、さらにベルトスリングを併用してバックアップを固めます。
手応えを確認し、ショベルカーのコックピットへ戻ります。 この1.2トンの部材がSKYSQUAREの大地に据え置かれたとき、私たちのフォーリーフィールドに、また一つ新しい「音」の可能性が加わることになります。
7,SKYSQUAREに鎮座する、計6トンの「部材」たち
長野への往復を二度繰り返し、ようやく全ての部材がSKYSQUAREに揃いました。
地面に並んだのは、1.2トンのブロックが4つ、そして600kgのブロックが2つ。

合計約6トン。
こうして一箇所に集まった光景を眺めると、その圧倒的な質量に改めて驚かされます。
これらは単なるコンクリートの塊ではありません。 これから始まる、まだ誰も録ったことのない「破壊」や「衝撃」の音を支える、大切なフォーリーの基盤です。
この重厚な部材たちが、SKYSQUAREというフィールドにどんな命を吹き込んでくれるのか。
これから始まる新しい音作りが楽しみです。



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